夏野に這う
じわじわと鳴き続ける蝉の声が、じりじりと肌を差す陽射しの温度を上げてゆくようだった。 僅かな涼を求めて木陰へ潜り込んだが肌を焼く気温が変わるわけもなく、どこまでいっても纏わりつく夏の熱に辟易して吐き出したため息すら温度を持っているようでうんざりする。...
夏野に這う
いつくしみの欠片
いずれ花開く種をまいて
Goddess/静謐な白日
まなうらに、ただひとつ、ただひとり:閑話
信仰満ちる眦:閑話(+ドラみつ)
それはあどけない愛のことば(+ドラみつ)
朝も、昼も、夜も(+ドラみつ)
ひたむきな呼吸の温度(+ドラみつ)
まなうらに、ただひとつ、ただひとり(+ドラみつ)
信仰満ちる眦(+ドラみつ)
ふたりが呼吸をするところ(+ドラみつ)
ほどけないないしょの裏側(+ドラみつ)
土曜の夜のビオトープ
月溜まり、或いはランプの灯のもとで
底なしの雨の国